櫻屋を創業した先代店主は、若い頃に戦争を経験し、その中で最も辛かったことが「その日食べるものがない」ということでした。その体験は先代店主の胸に深く刻まれ、いつしか「誰もが食べることに困らない社会」という夢を描き、この櫻屋を開業しました。

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　櫻屋は現在の川崎市麻生区片平の地でスタートし、来てくださったお客様全員にお腹いっぱいになって帰っていただきたいという"想い"からお蕎麦だけでなく煮物等のお惣菜を手作りで無料で振る舞いもてなしていました。

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　お客様から好評で、口コミにより人から人へ伝わり、多くのお客様にご来店いただき、やがてテレビ取材なども受けるようになりました。しかし、そんな順風満帆であった櫻屋にも悲しい出来事が起こります。

　創業者である先代店主が他界し、2021年12月に櫻屋は閉店を余儀なくされました。

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　そんな悲しみの中、先代店主が遺した言葉、お客様から櫻屋を続けてほしいという激励の言葉に背中を押され、新天地にて新たな挑戦を始めることとなりました。

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　新店舗では、旧店舗を解体して使用していたレンガ、茅葺屋根、柱、梁などの建築材料をいたるところに再利用し、当時の面影を残しております。

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　先代の残した "味と技" をそのままに引き継いで、従業員一同お待ちしております。

受け継がれる「想い」、「味と技」